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<礼子>大阪の佐藤さんという方から、これからいらっしゃるってお電話がありました。 |
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<賢二>そうだ、この間メールが入っていた。そういえば今日だった。 |
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若々しいお声でしたけど、バナナの事でのお知り合いでしたよね。 |
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京都の大学院から、去年から大阪の大学に移って講師をしている人でね、そうだ、今月東京のシンポジウムで講演をすることになっていました。 |
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<佐藤>こんにちは。こちらが賢二さんのお店ですね。はじめまして、大阪から来ました佐藤です。 |
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ようこそ。はじめまして、賢二です。これは家内の礼子。 |
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いらっしゃいませ。 |
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奥さんは、このフルーツカフェのメルマガを読んでイメージしていた通りの美人で、お目にかかれてうれしいです。 |
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あら、なんてお上手な。お世辞でもうれしいわ。おなかすいていらっしゃいませんか。バナナで作ったおやきがありますよ。 |
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いただきます。空腹というほどではありませんが、バナナで作った料理なら何でも頂きます。 |
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きょうは何処でご講演されたんですか。 |
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都内で国際農林業協働協会主催のアフリカセミナーです。アフリカにおける料理用バナナの生産と利用という演題で、ウガンダでの調査結果を報告しました。 |
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ウガンダへバナナの調査に行かれたんですか。 |
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10年ほど前から東アフリカ内陸部のウガンダの人々とバナナのかかわり方を調べていて、相互依存関係にあることが分かってきました。民族学と植物学のフュージョンとでも言いますか。 |
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ウガンダの一人当たりの消費量は一年に500キロで世界でもトップレベルですよね。 |
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米とトウモロコシの消費がふえていますが、今も300キロほどで、バナナが主食といって過言ではありません。バナナはもともと東南アジアが原産ですが、ウガンダ周辺にたどり着き、そこで近隣よりはるかに高い人口密度の社会がつくられました。バナナが文化圏や社会の形成にどんな意味を持ったのかを理解することは、これからの国際援助のあり方を考え直す上で参考になると思います。 |
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毎日1日に1キロ近く食べるんですよね。飽きてしまわないかしら。 |
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ウガンダではさまざまな品種のバナナが栽培されていますが、一番重要なのがマトケ(Matooke)という、蒸してマッシュして食べる料理につかわれる品種です。 |
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なるほど。ジャガイモ食文化圏の、マッシュポテトのようなものですね。 |
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そうです。味付けと、添え物でバラエティーを作り出すことができます。 |
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若い先生についてバナナの料理を教えてもらえるなら私もその大学の学生になりたいわ。 |
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入学試験があるってこと忘れていませんか。 |
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入学しなくても、インターネットを利用すればいろいろな人とコミュニケーションできて、本人しだいでいくらでも学べる時代になりました。バナナの料理法も調べてきましたからレシピをご紹介します。 それと、どんな種類のバナナが何処でどれだけ作られていて、それはいつごろ何処から広まって、いまその社会でどれほど重要なのか。そして今その国とバナナがどんな問題とかかわっているのか、といったように、バナナは社会を理解する一つの切り口になります。 |
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料理用バナナ群、ムサ・バルビシアーナの起源はフィリピンだという説は有力で、サバと、カルダバの2種類の重要な調理用品種があって少しだけ輸入されているけど、多くは日本に住んでいるフィリピンから来た人たちが買っていると思います。食べ物は文化そのものだから、慣れ親しんだ味は恋しいし、全く始めての食材や味に慣れるまではだいぶ時間がかかります。
マトケを作るのに適したバナナは輸入されていないと思います。国際貿易商品としてのバナナのほかに、民族の文化としてのバナナがしっかりとあるということですね。 |
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