
ウェブサロン「注文の多いフルーツカフェ」
第4号 (5月16日号) 「食品の安全と安心②」
<ミキ> 先生の仰っていた安全と安心についての話は“そうなんだ”
というかんじでよくわかりました。でもやっぱりなんだか怖そう
だなと思ったらしばらくは食べません。
<松田先生> なんだか怖そうと思う時は、そのことについてなじみが
ないときや、よく知らないときですよね。怖そうだと感じるのは動物
的な勘に近くて理屈で考えて納得するのに比べ脳の中でもすばや
く強く働きますからね。
そうです。アメリカ産の牛肉はなんだかBSEが怖いような気がするし、中
国産の食材は避けてできれば全部国産のものを食べたいですよ。いろいろ
説明されていったんはわかったようなつもりでもそうなんです。
そう感じるのは無理のないことです。ミキさんはBSEについてどこから知
識を得たんですか。
一番はテレビです。ふらふらになってまっすぐ歩けなくなった牛のビデオ
を見てもしかして私もあんなになるんじゃないかって思いました。
アメリカでは国内向け食肉に全頭検査なんかやっていませんし、牛肉の
消費量は日本に比べて桁違いに多い国です。それでも大きな問題になっ
て肉骨粉が原因とわかってから米国で牛肉をたべたせいで海綿状脳症に
かかったとされた人はいないはずです。
それは知りませんでした。でもなんだかまだ不安です。
<礼子> この間も全頭検査したはずのアメリカ産の牛肉から危険部位が
除去されていないものが見つかったというテレビ報道がありましたよ。
<賢治> 危険部位はプロが見れば取り残しがあったとしても見つけて除
くことができます。あの報道は、しっかりと二重の安全対策が採られて
いますよというメッセージだととらえればいいんですよ。
マスターさすがです。物事を感覚でなくて理性で捉えている。
お褒めいただいて恐れ入ります。
BSE発生の原因となった肉骨粉をえさとして使用するのはもう日本でも
米国でも行われていません。そもそももうほとんどBSEに感染している食肉
牛はいなくなったと考えていいんです。
国産は今でも全等検査しているしもっと安全なんじゃありませんか。
いくら全頭検査しても、いるはずのないものは見つかりません。だから全
頭検査をしてもしなくても安全性に差はありません。
今でも全頭検査するといっているのは、いったん人が強く感じた不安感
が薄れるのにどうしても時間がかかるので少しでも不安感を和らげるために、
なんだか安心できそうな全頭検査するから安心してくださいって言っている
んです。
それで安心しろっていわれても国産の和牛は高くてとてもめったに食べら
れないわ。
甲斐性のない亭主で申し訳ございません。和牛がなくても私は野菜とフ
ルーツ中心の食事それに魚とおいしいお酒があって美人がそばにいてくれ
たらそれだけでもう何も言いません。
まあ、それだけあって何か言う人がどこにいるんでしょうか。
―――――食品科学広報センターニュース34号・松田友義氏の講演要旨―――――
http://www.fruits-nisseikyo.or.jp/fruit-cafe/matuda.html
――――――バナナ風肉じゃが―――――――
http://www.fruits-nisseikyo.or.jp/fruit-cafe/vol4/banananikujyaga.html
<編集後記>
ゴールデンウイークはお休みをいただいて中国四川省・アバ・チベット・チャン族自治
州の四姑娘山付近を旅行してきました。豊かな自然一杯の山中を歩きまわって大いに
英気を養ったつもりでしたが、5月11日に成都から帰国した翌日に大地震の報に接し、
愕然としています。私が滞在していたところは震源地からせいぜい50キロメートルぐらい
しか離れておらず、いまだ電話もE-メールも不通です。とても親切だった滞在中にお世
話になった旅館や食堂の人、馬を貸してくれた道案内人、茶店のおばあさんなどの安
否がとても気にかかります。経済的には恵まれていない地域です。救援と復興のための
義捐金、募集している団体がいくつかありますのでいくばくかでもご厚意を賜ればありが
とう存じます。 合掌
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